CBSがシリウスを提訴

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CBSがシリウスを提訴
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今年1月、CBSラジオからシリウスに法外なギャラで移籍した人気ラジオジョッキー、ハワード・スターン氏とシリウスサテライトラジオに対し、CBSが総額2億1800万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こした。

CBSによると、スターン氏は1年以上前から移籍を前提に、シリウスから「視聴者獲得によるボーナス」の契約を受けていた、という。シリウス側は人気のスターン氏移籍をキャンペーン、それにより増加した加盟者分としてスターン氏に3400万の自社株、時価2億2000万ドルを提供。つまりCBS側としては、シリウスの視聴者獲得のために自社の番組が利用された、という論理となる。

これに対しスターン氏の弁護士は、「CBSは14ヶ月も前からスターン氏がシリウスに移籍する意思があることを知っており、望めばスターン氏の番組をカットする、などの措置が取れた筈」と反論する。つまり人気があるスターン氏を、CBSとしても使い続けた責任がある、ということだ。

スターン氏は元々過激な発言で知られており、連邦政府のコードに引っかかる発言もしばしば。CBSなどの大手ではできなかった過激トークがサテライトで繰り広げられる、と多くの視聴者を引きつける原動力となっているのも確かだ。シリウスでは、スターン氏の登場により新たに100万の加盟者を獲得した、としている。一方のCBSはスターン氏離脱により、年間1億ドルの広告収入を失う、とも言われている。

この裁判の決着がどうなるのかは分からないが、今後サテライトが成長するに従い、こうした裁判も増えるもの、と考えられている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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