スーパーアグリF1(SAF1)のプロモーショナルパートナーとして、株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドが名乗りをあげた。
「スポンサーではありません。一緒に亜久里さんのF1チームをブランド化していくために、プロモーショナルパートナーという立場で、新しい取り組みをしていきます」。4日、SAF1体制発表会に続いて、同社が行なった新ブランド発表の席での寺田和正社長の宣言である。
同じ“青山人”であり、鈴木亜久里SAF1代表とは友人関係にある寺田社長。思えば、昨年11月1日のSAF1発足記者会見で、壇上の亜久里代表に花束を手渡した人物でもあったのだ。SAF1への協力開始と、新たにメンズブランドを立ち上げることに際して、その想いをこう語っている。
「我々はこの十数年、レディースブランドを手掛けてきました。今の日本は、女性はかなり元気になってきたと思いますが、男の子がまだまだ……。我々は秋に、『SAMANTHA KINGZ』というメンズブランドを立ち上げます。亜久里さんのチームと一緒に、日本の男の子たちが元気になれるようなブランドに育てていきたい」
そういえば、SAF1の事務方のトップであり、亜久里代表の永年の盟友である秋田史氏は、この日のSAF1発表会でこんなことを言っていた。「亜久里は『ベネトンになりたい』と常々言っていました」。服飾メーカーとして強豪F1チームを所有したベネトンが亜久里代表の目標ならば、サマンサタバサとのジョイントも大いにうなずける。
ベネトンチームは現在のルノーチームの前身である。