逆走を続けた76歳男に実刑判決

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2004年8月、静岡県浜松市内の国道1号バイパスで乗用車を逆走させ、順走中のクルマと衝突。4人を死亡させたとして業務上過失致死の罪に問われた76歳の男に対する判決公判が8日、静岡地裁浜松支部で開かれた。裁判所は被告の男に禁固2年6カ月の実刑を命じている。

問題の事故は2004年8月22日の午前6時40分ごろに発生している。浜松市坪井町付近の国道1号・浜名バイパス上り線で、右車線を逆走してきた乗用車が、順走中の軽自動車と正面衝突した。双方のクルマは大破し、順走車を運転していた当時29歳の日系ブラジル人男性など4人が頭などを強打して死亡。逆走車を運転していた75歳(当時)の男も腰骨を折る重傷を負った。

後の調べで、逆走車を運転していた男はバイパス出口を入口と勘違いして進入していたことが供述内容から判明した。男は誤りにすぐ気づいたものの、「次の出口で降りればいい」と考え、そのまま70km/h前後の速度で走行を続けていた。

8日に開かれた判決公判で、静岡地裁浜松支部の志田洋裁判官は、「事故は被告の不注意な運転で起きた」と認定。「命を奪われた4人の無念は察するに余りある」と断じた。しかし、被害者との間で示談が成立していることから情状の酌量を認め、禁固2年6カ月の実刑を言い渡した。

《石田真一》

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