トヨタと富士重、トヨタ車の富士重工場への生産委託などで合意

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トヨタと富士重、トヨタ車の富士重工場への生産委託などで合意
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トヨタ自動車と富士重工業(スバル)は、トヨタ車の生産を、富士重の北米生産拠点であるSubaru of Indiana Automotive, Inc.(SIA)に委託することで合意に達した。あわせて、富士重へのトヨタ車開発委託、および、トヨタのシステムをベースとした富士重のハイブリッド車開発の検討についても合意した。13日夜、両社が発表した。

両社は、開発、生産の分野における相互の経営資源の活用や、技術面の補完を図り、相互にシナジー効果を発揮する枠組み、協業案件の検討を進めていくことで昨年10月、基本合意に達していた。

SIAへの生産委託に関しては、北米向けのトヨタ『カムリ』を、2007年春頃より年間10万台の生産能力のもとで生産を開始する。現在、SIAは2つの生産ラインを保有し、スバル『レガシィ』、『アウトバック』、『バハ』、および『B9トライベッカ』を生産しているが、これらの生産を1ラインに統合した上で、もう1ラインを改造し、トヨタの生産技術・生産方式を導入して、カムリを生産する。

これによりSIAの総生産能力は年間約24万台に達するとともに、SIAでのカムリのフル生産時には新規に約1000名の雇用増となる。新規投資は約2億3000ドル。すでに2月1日より富士重の生産技術エンジニア10名程度をトヨタに派遣し、立上げに向けた準備を進めている。

富士重へのトヨタ車開発委託については、これから実施プロジェクトを決定するが、富士重技術者が100名規模で参画する。これに先駆けすでに2月1日から、20名程度の富士重技術者がトヨタに派遣され、車両の開発業務に携わっている。

トヨタのシステムをベースとした富士重のハイブリッド車開発については、詳細の枠組みを今後両社で検討していくことで合意した。

さらに両社は、関係強化による長期的な相互の競争力強化と発展に向けた包括的な協業の枠組みを、今後、継続的に協議していく。ことを合わせて確認している。

《高木啓》

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