鹿児島県警、他の事故と勘違いして「死亡」と配信

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交通事故によって重体となっていた女性について、鹿児島県警は15日、誤って「死亡」と発表するミスが生じていたことを明らかにした。警察では女性の家族に謝罪を行うとともに、改めて女性の容態を「意識不明の重体」と発表している。

鹿児島県警・鹿児島南署によると、問題の事故は14日の午後1時25分ごろに発生している。鹿児島市七ツ島付近の市道で、18歳の男性が運転する軽自動車と普通トラックが交差点で出会い頭に衝突。軽自動車は大破し、助手席に同乗していた48歳の女性が頭部を強打し、脳挫傷で意識不明の重体となった。

警察では同日の夕方に「女性が意識不明の重体」という第一報を報道各社に配信したが、同日の深夜になって「女性死亡」との第二報を配信した。報道各社はこれを受け、事故の報道を行ったが、15日早朝になってから「女性は死亡していない」との情報が家族によって報道各社に寄せられ、誤報であることがわかった。

その後の調べで、死亡したのは10日に鹿児島市東谷山2丁目で発生した交通事故の被害者だった71歳の女性であることが判明した。この女性は14日の午後9時30分すぎに頭部強打が原因によるケガで死亡しているが、病院から連絡を受けた同署の担当者が14日午後の事故と勘違いし、確認を取らないまま発表の作業を行っていたという。

警察では「必要とされる人定確認の作業を怠り、事故の形態自体が酷似していたことから担当者が誤認しやすい状態だった」としてミスを認め、家族に謝罪を行うとともに、会見を開いて報道機関にも錯誤が生じた経緯を説明している。

《石田真一》

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