Winny で流出、Nシステムが記録した10万台の情報

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愛媛県警は15日、県警本部・捜査1課に所属する警察官の私有するパソコンがコンピューターウイルスに感染し、捜査資料がファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」のネットワークを通じて流出した問題について、四国内の幹線道に設置されていたNシステム(ナンバー自動読み取り装置)の情報が含まれていたことも認めた。

これは愛媛県警・サイバー犯罪対策室などが明らかにしたもの。これは県警本部・捜査1課に所属する48歳の警部が所有するノートパソコン(私物)のハードディスクに収録されていた捜査関係資料がファイル交換ソフトのネットワークを通じ、外部に流出したという不祥事に関連している。

その後の調べで、流出した捜査資料の中には、四国内の幹線道に設置されたNシステムが記録した自動車のナンバープレート情報が含まれていたことがわかった。情報は1999年ごろのもので、フォルダに複数のファイルが入っているとみられる。収録件数は約10万台で、殺人事件で使われた容疑車両の洗い出しに使われたらしい。

これまでNシステムのファイルについて、警察庁などでは「プライバシーの問題もあるために内部で適切に保管され、一定期間後は破棄される」と説明してきた。しかし、捜査資料という名目で警察官個人が所有するパソコンに長期間保存されていたことが判明したことで、実際のオペレーションはかなり杜撰である可能性も高くなった。

愛媛県警ではファイル流出全体の問題としているため、個々の案件については保存の経緯などの説明を避けているが、今後議論を呼ぶことだけは間違いなさそうだ。

《石田真一》

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