危険運転罪も「公判前整理手続き」でスピーディに一審終了

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昨年11月、北海道札幌市手稲区内で、信号無視を起因とした死亡事故を起こしたとして、危険運転致死と覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた41歳の男に対する判決公判が15日、札幌地裁で開かれた。裁判所は争いのなかった危険運転致死罪を認定して実刑を言い渡したが、覚せい剤使用は容認しなかった。

問題の事故は2005年11月8日の午前6時30分ごろに発生している。札幌市手稲区手稲山口付近の国道337号で、青信号に従って道路を横断していた81歳の男性が、赤信号を無視して進行してきた乗用車にはねられた。男性は近くの病院に収容されたが、全身を強打して間もなく死亡した。

クルマを運転していた41歳の男は業務上過失致死の現行犯で逮捕されたが、後の尿検査で覚せい剤の成分を検出。後に薬物要因の事故と判断され、罪状が危険運転致死に変更されて起訴されていた。

弁護側は危険運転致死の事実については争点とせず、覚せい剤使用についてのみ争点とすることを決定。公判開始以前に争点を整理し、迅速な解決を目指す「公判前整理手続き」を北海道内の事件としては初めて採用し、公判でも覚せい剤使用の事実についてのみ争っていた。

15日に開かれた判決公判で、札幌地裁の遠藤和正裁判長は被告の覚せい剤使用について「被告が覚せい剤を使用したと証言した知人が、被告の関与しないところで飲料に覚せい剤を混入した可能性が十分にあり、合理的な疑いを残さずに起訴事実を認定できない」として、検察側が主張する覚せい剤の積極使用については否定した。

しかし、争点の無かった危険運転致死については「信号無視や無謀な運転態度など、身勝手な動機に情状酌量の余地は無く、刑事責任は重い」として被告の責任を指摘。併合罪は認めずにこの部分でのみ評価し、懲役10年の求刑に対して懲役6年の実刑を命じた。「公判前整理手続き」が採用されたことで、初公判から判決までの所要時間は2週間程度に収まっている。

《石田真一》

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