故意の幅寄せ、同乗者も危険運転容疑で逮捕

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検察庁・大阪地検は3月27日、走行中の原付バイクに故意に接近し、幅寄せを行うなどして進路を妨害し、転倒事故を誘発したとして23歳の男2人を危険運転致傷と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

問題の事故は2002年12月15日に泉大津市内の国道26号で発生している。男性2人が乗った原付バイクが歩道の縁石に接触して転倒。2人は路上に転倒した際に頭を強打して重傷を負い、今も重い後遺障害が残っている。

当初は単独事故とみられたが、目撃情報から1台の乗用車が故意に幅寄せし、走行妨害を行っていたことが判明。2人の男が業務上過失傷害容疑で事情聴取を受けたが、クルマとバイクは接触しておらず、事故との因果関係は薄いとして不起訴処分になっていた。しかし、被害者の家族が再捜査を求める約1600人分の署名を大阪地検に提出。地検がこれを受けて再捜査を着手していた。

ここでも「非接触」が問題となったが、クルマは故意に幅寄せして原付バイクの進路を狭くしただけではなく、助手席に乗っていた男が窓から体を乗り出していたという目撃証言を重視。バイクの転倒をこのクルマが誘発したのは間違いないとして、業務上過失ではなく危険運転致傷の適用を決定。運転者だけではなく、同乗者もその対象として逮捕した。助手席の同乗者が危険運転の容疑で逮捕されるのは今回が初めて。

《石田真一》

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