肥満の問題はこんなところにも…チャイルドシート

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成人の6割が標準体重を上回るアメリカでは、子供の肥満も深刻な問題だ。調査によると、6歳未満の肥満児は同世代人口の4分の1以上に達し、チャイルドシート着用に深刻な問題が出て来ているという。

アメリカでは4歳に達し体重が40ポンド(18kg)以上になるまではチャイルドシート、6歳で60ポンド(27kg)以上になるまでは補助用のシート着用が義務づけられている。しかし3歳未満ですでに40ポンド(18kg)に達し、そのため従来のチャイルドシートでは「安全が保証できない」子供が増えているという。

NHTSAでも、「子供の安全のためのシステムが子供を危険にさらす恐れがある」とこの問題に興味を寄せており、チャイルドシートの規格への対応が求められている。

チャイルドシートメーカーのブリタックス社では、「体重80ポンド(36kg)までOK」というチャイルドシートを生産しているが、価格は通常のものの数倍、重量も幅もあってクルマのバックシートに納めるのが大変、と評判はイマイチ。しかし需要が見込まれることから、ブリタックス社ではさらに大型のシート2モデルを追加、昨年から販売している。

さらに、ビルドインのチャイルドシートが付いたミニバンのメーカーにも、NHTSAから「より体重の重い子供にも対応できるものを」とリクエストがあり、各社が取り組んでいるところ。NHTSAでは今後、10歳までの子供のダミーを使い、30マイル/h(48km/h)でのクラッシュテストも視野に入れているという。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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