ひき逃げの証拠隠滅にインターネットオークションが使われる

自動車 テクノロジー ネット

警視庁は3日、東京都町田市内で死亡ひき逃げ事故を起こしたとして、36歳の男を業務上過失致死と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。男は損傷したボンネットのパーツをインターネットオークションで調達。自分で交換を行っていた。

警視庁・交通捜査課によると、問題の事故は3月5日の午前1時5分ごろに発生している。町田市森野3丁目付近の都道で、横断歩道を渡っていた65歳の男性が乗用車にはねられた。クルマはそのまま逃走。はねられた男性は近くの病院に収容されたが、頭部強打が原因で間もなく死亡している。

警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。目撃情報から逃走車両のナンバープレートを特定し、同市内に住む36歳の男が容疑に関わったものとして任意捜査に踏み切った。ところが車体には事故による損傷痕が確認されなかった。

このため、男が事故後に修理を行ったものとみて追及したところ、男はインターネットオークションで破損部位のパーツを調達。自力で交換していたことがわかった。破損した部品は自宅の軒下に隠されていたのを後に発見。これをもって容疑に関わったと断定して逮捕している。

調べに対して男は「ゴタゴタが嫌で逃げた」、「妻子のことを考えると逮捕されるわけにはいかなかった」などと供述。容疑を大筋で認めているという。

これまではひき逃げ車両の捜索に自動車修理工場を第一に当たることが多かったが、インターネットで部品を調達し、自力で交換するという新たな流れが確認できたことについて、警察では危機感を持っているようだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. VW『ゴルフ』復権へ、Mk. 9は完全電動化! ところがエンジン搭載バージョンも?
  2. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
  3. シビック タイプRに本革製ステアリングホイール、ホンダアクセスが純正設定…2026年1月発売
  4. 「自動車は巨大な動くIoT」SDV時代に高まるサイバーセキュリティとAIの重要性、「オートモーティブ ソフトウエア エキスポ 2025」の見どころをナノオプト・メディア大嶋社長×レスポンス編集長が語るPR
  5. 米トヨタのミニバン『シエナ』、新色「ヘビーメタル」と新装備採用…約620万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る