いすゞ自動車は、CNG車の普及を促進するため、『エルフCNG車』と『フォワードCNG車』の改造費を4月1日付けで改定、エルフCNG車は2万円(改造費を114万円から112万円へ)、フォワードCNG車は6万円(改造費を332万円から326万円へ改定)それぞれ値下げした。
今回の改定で、エルフCNG車の改造費は、1998年にライン生産を開始した当初の228万円から半分以下にまで削減することになる。
天然ガスを燃料とするCNG車は、低CO2性能に加え、PMと黒煙をほとんど排出せず、三元触媒を使用することで、NOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)の排出量を微量に抑えることが可能なため、大気汚染などの環境問題が深刻な都市部で、地方自治体や物流事業者を中心に需要が高まっている。
いすゞでは昨年4月にエルフCNG車の燃料供給装置にMPI方式を採用することで、CNG車としては国内で初めて新長期排出ガス規制に適合すると共に、ディーゼルポスト新長期規制案レベルをクリアする排出ガス値を実現した。
エルフCNG車は、1993年に大臣認定を取得して以来の累計登録台数が8000台を突破し、CNG小型トラックで70%前後のシェアを確保している。CNG車の普及には、コストが大きながネックとなっているが、いすゞでは、今回の改造費改定を機に、販売を促進し、今年度中に累計登録台数1万台を目指す。