富士通テンは、大・中規模ユーザーを対象にしたデジタル無線タクシー配車システム「Type-A」の2006年モデルを12日から発売開始した。
同社は2003年8月に世界初となるデジタル無線を使ったタクシー配車システムを発売した。大・中規模ユーザー向けのType-Aと、小規模ユーザー向けの「Type-S」のラインナップで、タクシー会社・タクシー協同組合へ83システムを納入しており、デジタル無線のタクシー配車システム納入数で業界トップシェア。
今回発売するType-Aの2006年モデルは、「音声・データのIP化」により基地局設備をフルデジタル化し、IPネットワーク対応の配車システムを実現した。配車センターから離れた場所にある支店・営業所などでも、IPネットワークを利用して配車センターに接続可能で、車両の動態把握や配車・メッセージ指示が可能となる。これにより、スピーディな顧客サービスと、更なる配車業務の効率化が図れる。
また、業界で唯一ドライブレコーダーとの連携機能を装備しており、同社製の「OBVIOUS(アヴィアス)レコーダー」との接続で、「スピード超過」「急ブレーキ」などを配車システムの合成音声でドライバーに知らせることが可能。さらに、オプション機能として、ドライブレコーダーが強い衝撃を検知した場合、自動的に配車センターに通知する機能を2006年9月から追加する予定。
さらに、営業実績や空車待ち時間分析などを行う「実績分析機能」を新たに搭載し、タクシーの効率的な運行管理に役立てる。