スズキ『XL7』のデザインコンセプトは“ヤング・プレミアム・クルーザー”。エクステリアデザインを担当し、現在、商品第八カーライン(SUV)のチーフデザイナーである伊達正泰係長は「若々しくダイナミックで大胆、かつスズキのフラッグシップ、つまりイメージリーダーとして、個性的で他に類を見ないデザインを目指しました」と語る。
「3列7人乗りでありながら、このニューヨークの街に似合うような、都会的でモダンかつセクシーなクロスオーバーSUVを実現することができました」
エクステリアに関してはドアハンドル、ドアミラー、フロントガラス以外のパーツは全てXL7オリジナルだ。ベースとなったシボレー『エキノックス』の後輪から後ろを200mm延ばしているのだが、「ヘッドライト、リアコンビネーションランプ、リアウィンドウを出来るだけ回り込ませるなど、ステーションワゴンのように“長く”みえない工夫をしました」という。
また随所に『コンセプトX』のテイストを活かしているとのことで、「ヘッドランプは面頬(めんぽう=戦国時代のフェイスガード)の目の切り欠き部分をイメージ。太いグリルバーは伊達政宗の兜の三日月部分をモチーフにしたり、後ろのほうでテンションをかけるグリーンハウスのラインも刀をイメージしたりしています。フェンダーからバンパーへの躍動感ある力強さもコンセプトXのテイストを活かせたかと思います」