米道路安全保険機構(IIHS)が行ったクラッシュテストで、ミニバンとして過去最高の安全度を保証されたヒュンダイの2007年モデル『エントラージュ』。そのエントラージュの価格が発表された。
ベースモデルの「GLS」が2万4495ドル、「SE」が2万6995ドル、そして最高グレードの「リミテッド」が2万9495ドル。GLSで比較すると、ホンダ『オデッセイLX』よりも1400ドル安い価格だ。しかも、業界でもトップの10年、10万マイルまでの保証付き。
ヒュンダイアメリカのジョン・クラフチック副社長は、「トヨタ『シエナ』、ホンダ・オデッセイ、共にエントラージュのパワー、インテリアの広さ、安全性などに対抗できない。まさにミニバンの王者なのだ」と語り、自信のほどを覗かせた。
確かにエントラージュは6エアバッグ(エアカーテン付き)、エレクトリック・スタビリティ・コントロール、むち打ち防止のアクティブヘッドレストなどがすべて標準装備、しかもベース価格が2万5000ドルを切る。インテリアの広さも172立方フィートで、オデッセイを上回っている。
オデッセイがほとんどのアメリカの自動車雑誌で「ナンバーワンミニバン」という評価を得た時、ミニバン発祥の地であるアメリカのビッグ3はショックを受けた。エントラージュは今年のミニバン評価でナンバーワンに指名される可能性は充分で、日本のメーカーにとっても韓国メーカーが真に脅威となりつつあることを示す1台だ。