仏PSAプジョー・シトロエンは、イギリスのライトン工場を閉鎖する方針を打ち出した。しかし、同工場の方が、PSAのフランスにある工場よりも生産性が高いというデータが公表されて、波紋を呼んでいる。
この調査結果を公表したのは、カーディフ大学オートモティブセンターのガレル・ライス教授。同教授が2003年に行った調査では、ライトン工場では、労働者1人あたり67台のプジョー『206』を生産していた。これは、同じく206を生産していたフランスのポワシー工場より、24%も生産性が高いことを示すという。
「プジョーは工場閉鎖の理由に、イギリスの製造コストが高いためとしているが、おかしな話だ」と同教授は指摘している。