前日の予選で通算66回目のポールポジションを獲得し、故アイルトン・セナのF1最多PP記録を塗り替えたミハエル・シューマッハ(フェラーリ)。順調にスタートを制した彼を追うのは5番手スタートのフェルナンド・アロンソ(ルノー)。
決勝レースは燃料搭載量の多さを有利に活かし、あっという間に2位に浮上したアロンソとトップを走るシューマッハとの一騎打ちとなった。
序盤で10秒以上のリードを蓄積したシューマッハだがセカンドスティントでスピードが上がらず、アロンソが肉薄。抜きにくいイモラとあって2度目のピットストップを前倒して逆転を狙ったルノー陣。しかし1周遅れで入ったシューマッハが前に出た。最終スティント残り20ラップに渡る激しいバトルをシューマッハが制し、昨年のインディアナポリスに続いて久々に表彰台の頂点に立った。アロンソが2位、ファン・モントーヤ(マクラーレン)が3位に入った。
予選を軽めのタンクで挑み2、3番グリッドに入ったホンダ勢だが、早々にピットインするたびにじりじりと順位後退。2度目のピットストップの際に燃料ノズルが刺さったままスタートしてしまうというアクシデントが発生したジェンソン・バトンは7位。ルーベンス・バリチェロは11位で完走した。
トヨタ勢はラルフ・シューマッハ9位、ヤルノ・トゥルーリはリタイア。スーパーアグリの佐藤琢磨はリタイアに終わり残念ながら4戦連続完走ならず。井出有治はオープニングラップで前方のクリスチャン・アルバースに追突。アクシデントは審議対象となってしまった。