ブリヂストンの米国子会社ブリヂストン・ファイアストン・ノースアメリカン・タイヤ・エルエルシー(BFNT)は、米国オクラホマ州・オクラホマシティにある工場を年内に閉鎖すると発表した。「工場閉鎖の可能性についての事前通知」を全米鉄鋼労組(USW)の代表へ送付した。
同社では、グローバルでの競争が激化しているため、大規模な新規投資を行ったとしても、オクラホマシティ工場を競争力のある工場として再建することは事実上不可能と判断した。オクラホマシティ工場では大幅な赤字が継続していることから、工場を閉鎖する。
今後、労組と交渉するが、工場閉鎖が正式に決定した場合の閉鎖の期日は2006年12月31日となる予定。
BFNTの生産担当のスティーブ・ブルックス副社長は「米国におけるタイヤ産業は数多くの重大な経済問題に直面している。とりわけ安価輸入タイヤとの競争激化は深刻な問題であり、米国を拠点とするタイヤ工場では採算確保が非常に困難となっている」とコメントしている。