トヨタ「セクハラ」に北米で過剰な反応

自動車 社会 社会

北米トヨタ社長大高氏が、秘書からのセクハラ訴訟を受けて辞任した件について、アメリカのメディアの中には「ハイブリッドではなくセックスを燃料とするクルマ」という見出しをつけて一面トップで報じるものもあるなど、過剰ともいえる反応が目立つ。

トヨタはフォーブス誌が選ぶ「アメリカでもっとも尊敬できる企業」ランクに、日本企業として初のトップ10入りを果たすなど、これまで「社会貢献」「優良企業」というイメージが強かった。そのため、賠償請求額実に1億9000万ドルという今回の裁判が与えたギャップが大きかったようだ。

大高社長はセクハラの事実を否認しているが、これまでのアメリカの同様の訴訟例を見ると企業側が敗訴するケースが圧倒的に多い。請求額がそのまま認められる可能性も、「懲罰的賠償金請求」が当然のごとく行われるアメリカでは高いと言える。

何よりもトヨタが被った「イメージ失墜」というダメージは大きく、今年第1四半期に前年比39%アップ、36億ドルの黒字を報告した直後だけに、アメリカでは「GMを差し置いてトヨタが世界一の自動車メーカーとなる日が近い」ということに感情的な反発もあるようだ。

この苦境にトヨタがどう対応するのか、それによって今年後半の業績にも響きそうな気配だ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三輪EV『coffret』、ヤマダデンキ横浜本店で販売開始…試乗も可能
  2. 三菱の新型SUV『デスティネーター』、最高の安全性評価…ASEAN NCAP
  3. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…土曜ニュースランキング
  4. 「3つの味」が選べる新型トヨタ『RAV4』日本仕様が一般公開! 2025年度内発売へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. サイドミラーの死角を減らせる補助ミラーは、アナログとデジタル、どっちが買い?[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る