三菱化学が自動車用ポリプロピレン事業を強化し、グローバル展開へ

自動車 ビジネス 企業動向

三菱化学は6月1日付で、エクソンモービルケミカル(EMC)とのポリプロピレン(PP)コンパウンド製造販売の合弁会社2社について、EMCの持分を買い取り、100%の子会社にする。

この狙いはずばり自動車用PPコンパウンド事業の国際展開だ。PPを原料とする自動車用コンパウンドの市場は、自動車生産・販売台数、自動車1台当たりの樹脂使用量の増加に伴い、全世界で年率6%の成長を続けている。

同社はこれまで、自動車業界の要望に対応して、日本、北米、東南アジア、そして中国と生産・販売拠点を設置して製品の供給体制を整えてきたが、今回のEMCの100%子会社化によって、グローバル展開をさらに加速させようというわけだ。

欧米の化学会社は、このところ日本に自動車用素材のための拠点を相次いで開設するなど、日本の自動車メーカーに積極的なアプローチをかけている。三菱化学としても、攻められっぱなしでは今後の発展は望めないということで、一気に攻めに打って出たのである。

現在、同社の世界シェアは約9%だが、コアに位置づけている同事業に今後も積極的に投資をし、2015年には15%まで引き上げる計画だ。

《山田清志》

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