泥酔ドライバー、危険運転と殺人未遂で起訴

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検察庁・千葉地検は16日、今年4月に千葉県柏市内で泥酔状態のままクルマを運転し、自転車で帰宅していた高校生を次々にはねて重傷を負わせた42歳の男について、「未必の故意」があったとみなし、殺人未遂と危険運転致傷、道路交通法違反の罪で起訴した。

問題の事故は4月25日の午後6時45分ごろ発生している。柏市新柏1丁目付近の市道で、青信号に従って交差点を自転車で横断していた15歳の女子高校生3人が、赤信号を無視して進行してきた乗用車に次々とはねられた。3人は近くの病院に収容されたが、いずれも骨盤や腰の骨などを折る全治数カ月の重傷を負っている。

クルマはそのまま逃走していたが、目撃情報から42歳の男を容疑者として業務上過失傷害と道交法違反容疑で逮捕。取り調べの結果、事故当時は焼酎の水割りなどを少なくとも6杯飲み、泥酔に近い状態だったことが判明している。

また、取り調べの際に男は「(被害者が)死ぬかもしれないと思った」、「相手が死んでも構わない。飲酒運転の発覚も恐れたし、とにかく警察から逃げたい一心だった」とも供述。検察ではこの証言から「未必の故意の元に行われた」と認定し、危険運転致傷だけではなく、殺人未遂でも起訴するという異例の判断を行った。

《石田真一》

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