「日中省エネ・環境総合フォーラム」が29日、都内のホテルで開幕した。小泉首相の靖国参拝問題や東シナ海のガス田開発などで日中関係が冷え込むなか、日中あわせて600人の参加者が集まった。
フォーラムでは、日本と中国で省エネに関する政策対話を続けていくことや、日本側が中国の省エネ制度に関する人材を受け入れ、研修を受けさせるなどの協力事項で合意した。
経済成長を続ける中国はエネルギーや資源の不足、深刻化する環境汚染問題の解決が緊急の課題。日本にとっては、世界的にも進んだ省エネ・環境技術を供与することで、世界全体のエネルギー相場安定や環境保護、日中関係の改善などが見込める。言わば「WIN-WINの関係になる」(二階経産相)とも言え、フォーラムをきっかけに官民レベルでの交流やビジネスが活発化する見通しだ。
フォーラムは日本・経済産業省、財団法人日中経済協会および中国・国家発展改革委員会、商務部、中国大使館の共催。