三菱化学が米国で自動車用樹脂の生産を倍増

自動車 ビジネス 企業動向

三菱化学はこのほど、米国で自動車向け高性能樹脂材料の生産能力を増強することを決定した。100%子会社である三菱ケミカルパフォーマンスポリマーズ社(サウスカロライナ州)の工場に10億円を投じ、現在年間4600万トンの生産能力を07年6月までに9200トンに倍増させる。

三菱ケミカルパフォーマンスポリマーズ社は02年からサーモラン(オレフィン系熱可塑性エラストマー)を自動車用エアバッグカバー向け中心に北米市場で製造・販売してきたが、年率2ケタの成長を続けている。その旺盛な需要増に対応するため、既存の第1系列(4600万トン/年)に加え、今回第2系列の設備を増設することになったわけだ。

第2系列は、第1系列で製造していた非架橋型のサーモランに加え、自動車用内装シート材・モール類などで需要拡大が見込まれる動的架橋型エラストマーや、コンソールボックス等の自動車用内装部品材料として評価の高いスチレン系熱可塑性エラストマーなども製造が可能な設備仕様になっている。

三菱化学の機能性樹脂の販売量は年間4万トン超で、全体の4割近くを占める自動車向けは年率20%も伸びている。特にエアバッグカバー用は国内シェアが約30%で首位を占め、海外でもトップシェアを目指している。同社では、今回の増設に加え、数年後にはさらなる設備投資を計画しているという。

《山田清志》

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