ジャガーによると、世界規模で見た場合、ラグジュアリークーペの市場は1999年から2004年までの5年間で2倍に成長しているという。しかしラグジュアリークーペ市場といえは、メルセデスベンツ『SL』やBMW『6シリーズ』など世界的人気のライバルが幅を利かせているセグメントでもあるのだ。
そんなライバル達に対するXKのキャラクターについて、チーフプログラムエンジニアとしてXKの開発をまとめたラス・バーニー氏に尋ねてみた。
「このセグメントのすべてのクルマは、それそれがすばらしい特徴を持っています。たとえばメルセデスベンツSLは、走りがとても安定していてドライバーに対して配慮されているクルマです。しかし、あまりドライバーを巻き込む(楽しませる)ような味付けではないですね。BMWの6シリーズはエンジンも優れているしステアリングもすばらしいのですが、あまり快適ではないし洗練されていない」
「対して新しいXKは、洗練されながらスポーティ。グランドツアラーとしてもスポーツカーとしても使えます。どちらかを選ばなければならないというのではなく、(グランドツアラーとスポーツカーの)両方をエンジョイできるというのが特徴です」