日産本社ギャラリーにて1日より発売された「プラスコンラン」3モデルの発表披露会が開かれた。会場には、英国コンラン&パートナーズのデザインディレクター、セバスチャン・コンラン氏も登場した。
セバスチャン・コンラン氏は、日産の第一印象を「モノの見方が似ていてコミュニケーションが円滑に進みました、それぞれ言語は違っていたのですが考え方やアイデアは調和していた、私は日産チームの一員として仕事をしてきましたが、2社別々の会社といった感じではなく一つのチームといった感覚でとてもよかったです。」とコメント。
日産とコンランが出会ったのは、2003年に日産がロンドンにデザインスタジオをオープンしたとき、オープニングレセプションのインテリアデコレーションを頼んだのがきっかけという。
3モデルそれぞれのコンセプトについてコンラン氏は、『キューブ』は知的かつ実用的で合理的な交通手段としていろいろなニーズ対応しているといった感じをもっていて、そこで情緒的な関係をクルマと築けるように私らしさを表現したという。
『マーチ』については女性的で情緒的な面を打ち出そうとしたという、シートに採用されたパターンは木の葉が作る陰がインスピレーションとなっていて、またコンランらしい赤をテーマカラーとして採用したという。
『ラフェスタ』については、自身の子供の頃、小さいクルマに家族でギュウギュウになって乗っていた思い出があり、そこから子供の視点で考え、海辺や遊園地に行くような家族の対話といったイメージを打ち出そうとしたという。
今回発売された3モデルについて、中村史郎チーフクリエイティブオフィサーは「いま、30代を中心とした人たちが、インテリアに関心を持っている」と語り、マーチ、キューブ、ラフェスタも30代をターゲットにした商品ということで、コンランと一緒にやっていこうとする世界観を表現するのにふさわしいということで選んだという。