富士重工業は、『エクリプス500』量産初号機の主翼を米国エクリプス・エビエーション社向けに初納入したと発表した。
エクリプス500は、大量生産による低価格の機体で、米国で急増が予想されるエア・タクシーと呼ばれる新しい航空輸送需要を担う機体として注目される6人乗りの小型ビジネスジェット機。現在、2500機の発注を受けている。
同機体の主翼は、エクリプス・エビエーション社で設計され、アルミ製で片翼の長さは約5m。富士重は構造組立と配管、配線の組み付けを担当している。
同社はエクリプス500の量産に当たって軽量かつ低コストの最新技術である摩擦かくはん接合を導入したほか、スバル車の生産ノウハウを採り入れた組立のライン生産方式を導入し、航空機の大量かつ低価格の生産を確立したとしている。