ダイハツ工業と独立行政法人の日本原子力研究開発機構が共同開発した「インテリジェント触媒」が、内閣府などが主催する産学官連携推進功労者表彰の「日本学術会議会長賞」を受賞した。
この賞は、産学官の連携で成果を上げた大学、企業などを対象とし、学術の視点から特に顕著な功績または功労があったと認められるものへ贈られる賞。今回、文部科学省の推薦によりノミネートされ、内閣府内の選考委員会における審査の結果、日本学術会議会長賞に選ばれた。
表彰を受けたのは原子力機構関西光科学研究所の西畑保雄副主任研究員とダイハツ材料技術部の田中裕久エグゼクティブ・テクニカル・エキスパート。
受賞理由はインテリジェント触媒が、環境浄化と同時に大量の貴金属の省資源を可能とする革新的技術であり、かつ、産官の連携による成果が実用化に結びついたことや 今後、この技術の新たな高性能触媒活性原理に基づき、異なる分野への研究展開が期待される点を挙げている。