発展途上国の交通事故防止を、シューマッハなどが提言

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主要8カ国(G8)の有志で構成するCommission for Global Road Safety(グローバル交通安全推進委員会)は、ロンドンで世界の交通安全に関するレポート「MAKE ROADS SAFE」を発表した。
 
Commission for Global Road SafetyはFIA Foundationが創設し、構成メンバーには委員長を務める前NATO事務総長のロード・ロバートソン・オブ・ポート・アレン卿やF1のミハエル・シューマッハ選手などが含まれている。

レポートでは、世界では毎年120万人が交通事故で命を落とし、5000万人が負傷していると言われており、その85%以上が発展途上国での出来事であり、深刻な問題となっていることを指摘。また、交通事故の影響により、毎年650億−1000億ドルもの経済的負担を発展途上国へ強いることになっており、さらに発展途上国での交通事故死は2020年に現在のほぼ2倍となることを予想している。

このため、今回のレポートでは、至急取り組むべき課題として10カ年計画で、発展途上国における交通安全向上に取り組むためには、G8から3億ドルの支援が必要であることや発展途上国でのインフラ整備に充てる海外開発援助金のうち、少なくとも10%は安全評価・測定、地域での安全啓発活動などの交通安全対策に充てるべきであることことを提言している。

また、初の取り組みとなる国連主導の交通安全会議が、交通事故防止の世界的な取り組みの一環として開催されることに期待を示している。
 
同委員会では今年7月開催のロシアサミットに先立って今回発表したレポートを各国首脳に配布し、将来サミットの議題として取り上げてもらえるよう要請する。

《レスポンス編集部》

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