日産自動車の品質管理担当である今井英二常務執行役員は16日、本社役員会議室で報道陣との懇談会を行い、その席上で「日産の中で唯一コミットメントがないのはリコール台数」と語った。
今井常務によると、リコール台数を何台までとコミットメントすると、リコール隠しなどの問題につながりかねないというわけだ。それについては、「ゴーン社長にも理解してもらっているし、今後も絶対変えるつもりはない」と強調した。
また、このところ全体的に増えているリコール問題について、今井常務は「品質不具合で一番多いのは、新しい部品を使うなど新しいことにチャレンジしたとき。その過程で予想できなかったことが起きているのではないか」と語り、全体のシステムの複雑化と電子化の進展を挙げた。そして、日産ではOEM車のリコールが増えているとのことである。