【D視点】ジャガー XK 新型…次はどうなる?

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】ジャガー XK 新型…次はどうなる?
【D視点】ジャガー XK 新型…次はどうなる? 全 16 枚 拡大写真
2
 革新が生んだ輝かしい系譜

ジャガーのスポーツカーと言えば、クルマに詳しい人なら『XK120』を懐かしがり、多くの人はEタイプをあげるであろう。

XK120は1948年に発表されたジャガー初のオープン2シーターのスポーツカー。DOHC直列6気筒3.5リットルエンジンは160馬力で196km/hの最高速を謳った。当時としては驚異的な高性能のメカニズムと、ジャガーデザインの原点とも評される流麗なスタイルでクルマファンを唸らせた。ライオンズはこのデザインで「ロイヤル・デザイナー・フォー・インダストリー」の称号を授与された。

XK120が誕生してから13年ぶりにフルモデルチェンジしたのがEタイプだ。車型はオープン2シーターとフィクスドヘッド・クーペの2種類。特にクーペの水滴型フォルムに魅入られたら逃れることが出来ないだろう。しかも、数々の最新テクノロジーとDOHC直列6気筒3.8リットルエンジンを搭載し243km/hの最高速を実現している。ルマン24時間耐久レースで1955年から3連勝した『Dタイプ』をベースするなど、話題には事欠かない人気モデルであった。

Eタイプに替わって1975年から96年まで、20年以上トップモデルとして頑張ったのが『XJ-S』。ロングノーズで低く幅広いプロポーションと、ミッドシップエンジンのクルマに似たリアピラーのユニークなデザインは、一部のマニアを引き付けていた。

XJ-Sの後継であるXK(従来型)のデザインは、XJ-SのプロポーションをEタイプの丸みでまとめた感じだ 。先達の良いところを混ぜ合わせているのでジャガーらしさに溢れており、地味だが家柄のよさそうな魅力を醸し出している。

そして、今回発表の新型XK。運動性能の向上にあわせ、XKに磨きをかけキラリとさせたデザインだが、伝統を守るには、絶えざる革新あって初めて可能であることを忘れてはいけない!
  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3
  5. 続きを読む

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. ホンダ初のフルサイズ電動バイク『WN7』発表、航続130km…2026年欧州発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る