【D視点】ジャガー XK 新型…次はどうなる?

自動車 ニューモデル 新型車
【D視点】ジャガー XK 新型…次はどうなる?
【D視点】ジャガー XK 新型…次はどうなる? 全 16 枚 拡大写真
3
 満足度の高さが真骨頂

「ジャガーの歴史において、ジャガー・スポーツカーは常に何か特別なものを提供し、ジャガーブランドのエッセンスを要約してきた」とメーカーが自負するのも、XKの系譜を見れば納得できる。

最近のジャガーのビジョンは、「美しくて速いクルマ」であり、伝統の流麗なスタイルの再構成と軽快な走りを追求している。クルマが製品として成熟した現代において先達のような画期的な話題造りは困難になりつつあり、このことを勘案すると、新型XKの商品企画はある程度実を結んでいると見て良い。

【画像全16枚】

しかし、ジャガーの成功したモデルを考えるとき、あるレストラン経営者の「お客が支払うお金以上の味やサービスを提供するのが成功の秘訣だ」という話を思い出す。XK120はライバル車の半分という価額で当時の人々を惹きつけていた。また爆発的に受けたEタイブも競合車より価額が3−4割低かったと聞く。

ラグジュアリーカーであるジャガーのユーザーはクルマに多くのお金を使える高額所得者ではあるが、お金の大切さを知りぬいた本物の金持ちなのであろう。無駄なお金は使わないユーザーだからこそ、インテリジェンスを感じさせるジャガーのイメージとも合うわけだ。他のラグジュアリーカーとは一味違う、ジャガーの個性と捉えたい。

美しく高性能で、しかも競合他車より際立ってお買い得な感じ。「この満足度の高さ」が栄光のジャガーの魅力であり、その実現もメーカーに求められている気がする。

  1. «
  2. 1
  3. 2
  4. 3

《松井孝晏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. 話題の日産の新型セダン『N7』がお目見え! 日本導入に期待せざるを得ない…ジャパンモビリティショー2025
  3. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  4. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
  5. ルノー『クリオ』新型、フランスで受注開始…約350万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る