トヨタ自動車は23日開いた株主総会後の取締役会で、奥田碩会長が取締役相談役に退き、張富士夫副会長が代表権のある会長に就任する人事を決めた。奥田取締役は11年にわたり社長・会長務め、「世界一」への布石を敷いた。
また、品質対策を強化するため、品質保証本部に専任の専務を置いた。従来は車両技術本部などを担当する服部哲夫専務が兼務していたが、欧州担当だった佐々木眞一専務の専任とした。
また品質保証をカバーする副社長は、パワートレーン技術などを担当する瀧本正民氏に加え、商品企画や調達を担当する豊田章男氏も新たに起用し強化した。