横浜ゴム、エアバスからプリプレグの認証を取得

自動車 ビジネス 企業動向
横浜ゴム、エアバスからプリプレグの認証を取得
横浜ゴム、エアバスからプリプレグの認証を取得 全 3 枚 拡大写真

横浜ゴムは、エアバス『A380』のフェアリング向けプリプレグについて、エアバス社が独自に定める材料規格の認証を取得したと発表した。エアバス社は同規格の認証取得企業の中から材料のサプライヤーを選定しており、プリプレグで同規格の認証を取得したのは日本企業では横浜ゴムが初めて。

プリプレグは、カーボンやガラスなどの織布に熱硬化樹脂を含浸させたシート状のもので、これを何枚か重ねて成型し、加熱硬化させることで、軽くて強いFRP(繊維強化プラスチック)の成型物となる。

今回、A380のフェアリング向けに開発したのはカーボン繊維にエポキシ樹脂を含浸させたプリプレグ。フェアリングは空気抵抗を減らすため、主翼の付け根の下面に取り付ける流線型の覆いで、A380用はハニカムをFRPの板ではさんだサンドイッチ構造のパネルを採用している。

A380向けに開発したプリプレグは、樹脂を溶かすために使用される有機溶剤が不要で、環境への付加を低減できる。また、ハニカムコアの両面にFRPを貼る際、接着剤を使わず加熱・加圧するだけで接着できる。工程が減るため生産性の向上が図れる。

横浜ゴムはタイヤメーカーであるとともに、FRP、ゴム、金属などを使った航空機用部品を製造している。すでにA380向けには飲料水用のウォータータンク、トイレ用浄化槽のウエストタンクを独占供給している。今後は、フェアリング以外のプリプレグ認証取得にも積極的に活動していく。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  4. 高速道路初、「コールドストーン」のパフェアイスクリーム自販機が登場…関越道高坂SA
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る