【スズキ SX4 発表】ターゲット“逆張りのスズキ”

自動車 ニューモデル 新型車
【スズキ SX4 発表】ターゲット“逆張りのスズキ”
【スズキ SX4 発表】ターゲット“逆張りのスズキ” 全 5 枚 拡大写真

スズキは『スイフト』以降、小型車について男性志向のデザイン、キャラクターを前面に押し出してきた。『SX4』(4日発表)は、スイフトに比べるとマイルドな性格付けだが、メインターゲットとなる購入層はやはり男性中心であるという。

「トヨタ『ヴィッツ』や日産『マーチ』が老若男女、幅広いユーザーを対象にしているのに対して、ウチは男性中心。対象となるユーザー層を自ら狭めているとも言えますが、スイフトの場合、キャラクター付けを明快にしたことで大手のコンパクトカーと思ったより競合しないんです。SX4も同じような状況になると思います」(四輪国内営業業務部・柳泰三宣伝グループ長)

スポーティなコンパクトハッチとして人気を博したスイフトは、デビューから1年以上が経過した今も月販4000台前後と、安定した売れ行きを示している。SX4の販売目標は年間1万5000台、すなわち月平均1250台とかなり控えめな数字だが、文字通りニッチモデルであるだけに、ユーザーの反応次第では販売が大いにブレイクする可能性もある。

それにしても“女性狙い”が販売成功の秘訣のように言われている今日、スイフトを男性狙いで成功させ、続くSX4もまた男性主体のキャラ付けとは、“逆張りのスズキ”“ニッチのスズキ”は健在だ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る