日本板硝子は6日、東京・茅場町の東証ホールで2007年3月期業績見通しについての説明会を行った。
その席上、藤本勝司社長は英国ピルキントン社の買収手続きが完了したことを報告し、新生日本板硝子は「成長するガラス業界において、世界最大規模を持つグローバルリーダーになった」と強調した。
日本板硝子はピルキントンの統合により、世界26カ国の生産拠点と130カ国以上での販売網を持つことになった。そして、その生産量は640万トンと、グローバルシェア約14%で世界トップレベルに躍り出た。
特に自動車ガラスについては、「売り上げ規模で3000億円超、シェアで30%超と、文字通り世界ナンバーワン」(藤本社長)とのことだ。
世界のガラス市場は今後も世界のGDPを上回る成長が見込まれ、成長分野として「建築用ガラスでは、省エネ、安全、防犯・防災、遮音向け、自動車ガラスでは難しい形状をしたガラスや表面品質をよくしたガラスなど」(藤本社長)を挙げた。
なお、同社は07年3月期の業績予想ついて、売上高6800億円、営業利益350億円、経常利益250億円、当期純利益300億円を見込んでいる。