トヨタ自動車によるリコール経緯説明

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トヨタ自動車によるリコール経緯説明
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熊本県警は11日、部品の不具合を知りながら改善措置(リコール)を取らずに放置したことを理由に、トヨタ自動車の品質保証部長ら3人を送検した。これについてトヨタ自動車は同日、経緯を説明する文章をを発表した。

以下全文……

熊本県警発表内容に関する経緯について

2004年8月、熊本県にて1993年製『ハイラックスサーフ』が、センターラインをオーバーし、対向車に衝突したため、対向車に乗車されていた方々が鞭打ち・打撲・擦過傷等を負われる事故が発生しました。事故に遭われた方々には、改めてお見舞い申し上げます。

当該車両は、当社が2004年10月に実施したかじ取り装置であるリレーロッドのリコールの対象車両であった事、および事故車両のリレーロッドが折損していた事から熊本県警が捜査を行い、その結果、このリコールをより早く実施できなかったのかどうかが問われているものと考えております。

当該リコールは1988年12月から1996年5月までに生産されたハイラックスサーフ約33万台が対象でありますが、当該リレーロッドについては1996年までに5件の折損不具合情報を受けた事から調査・検討を行った結果、車庫や駐車場などで停車したままハンドルを左右に一杯に切るような操作(据え切り)を繰り返すような非常に限られた使用状況での折損が確認されたため、設計上の余裕を持たせ、より一層性能を向上させる為に設計を変更しました。

なお1996年時点では、再現試験や市場からの部品回収等を通じ、不具合の発生頻度や結果として起こりうる被害の程度などから総合的に判断した結果、リコールが必要との判断には至りませんでした。

その後市場の状況を注視していたところ、2004年になって、3月、4月の2ケ月間で3件の報告を連続して受けたことにより再調査を行い、リコール実施に向けた検討を7月から開始し、同年10月にリコールを実施しました。

当社としては今回送検された3名の業務遂行に落ち度は無かったと考えておりますが、今後も熊本地検の捜査に全面的に協力させていただく所存です。

……経緯説明ここまで。

《高木啓》

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