日産自動車と仏ルノーのCEOを兼務するカルロス・ゴーン社長と米GM(ゼネラルモーターズ)のリチャード・ワゴナー会長兼CEOのトップ会談が14日、デトロイトで行われ、両陣営は提携効果について迅速に検討を行うことで合意した。
会談終了後に3社は共同声明を発表、このなかで「3社はそれぞれがアライアンスで得られる潜在的な利益の実現可能性を迅速かつ機密裡に協議していくことを確認した」としている。検討作業は約90日間の予定であり、それ以降、提携のコンセプトが正当であるか、さらに検討するという。
両トップは「本日の議論は非常に実のあるものであった。今後われわれのアイディアを議論するため、3社のチームワークが発揮されることを期待している。重要なのは集中して検討していくことであり、この検討期間中はこれ以上のコメントを差し控えたい」とのコメントを発表した。
メディアに対し提携の方向性などを語るゴーン社長に対し、発言を控えるようにというGM側の意向がにじみ出た形だ。