徳島県警は11日、6月26日に徳島県徳島市内で軽トラックによる重傷ひき逃げ事故を起こしたとして、56歳の男を業務上過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。11歳になる被害者の長女が記憶していたナンバーが逮捕の決め手となった。
徳島県警・徳島東署によると、問題の事故は6月26日の午後8時20分ごろに発生した。徳島市八万町付近の市道を50歳の女性が自転車で横断していたところ、交差点で軽トラックと出会い頭に衝突。左腕の骨を折る重傷を負った。
クルマはそのまま逃走したが、この女性とは別の自転車に乗っていた11歳の女児(被害女性の長女)が、逃げるクルマのナンバーを記憶。これを通報を受けて駆けつけた警察官に伝えたことで、早期に容疑車両を特定。このクルマを使っていた56歳の男を容疑者と断定。捜査を続けていたが、11日に小松島市内で男を発見。ひき逃げの容疑を認めたため、業務上過失傷害などの容疑で逮捕した。
調べに対して男は「執行猶予中だったので逃げた」と供述している。女児は警察官に対して「ニュースとかドラマで、逃げるクルマのナンバーを覚えられれば犯人を逮捕するきっかけになると思った。だから必死に記憶した」と証言しているという。