売れ行き不振、品質上の問題などから90年代にアメリカから撤退したアルファロメオが、販売再開に向けて動いている。時期としては2009年が予定され、マセラティのディーラー網を通しての販売となる見込み。
販売予定のモデルは『159』、『ブレラ』クーペ、同スパイダーの3車種。その後スモールSUV『カマル』などのモデルも状況に応じて投入される予定だという。
米『オートウィーク』誌によると、最初に販売が予定される3つもモデルは当初からアメリカでの販売を念頭に置いてデザインされており、安全基準、排ガス基準などもNHTSAの定める基準をクリアできるという。
アルファロメオがアメリカでの販売再開を考える理由のひとつに、映画『卒業』を見てアルファに憧れたベビーブーマー世代がゆとりのあるリタイア生活に入り、若い頃に憧れた車を購入する可能性が高い、ということが挙げられる。
子供が巣立ち、夫婦2人になったため小型のスポーツカーでも需要が満たせる、という部分も大きい。今後アメリカではこのようなリタイア世代を狙ったスタイリッシュでスポーティな車がブームとなる可能性は大きい。