8月1日に東洋ゴム工業から発売される新スタッドレスタイヤ『GARIT G4』(ガリットジーフォー)は、サイズは18インチの40シリーズから、12インチの70シリーズまで全64サイズのラインアップで、幅広い車種へのマッチングを図っている。
ただし、その中には人気のミニバンは入っていない。その理由はどこにあるのか。ガリットG4の開発を取りまとめた、タイヤ技術第1部 大橋稔之さんに話を聞いた。
「ミニバンに関しては昨年発売した、『ウインタートランパスMK3』をおすすめしています。MK3は昨年の発売以来、大変高い評価をいただいております。MK3にもガリットG4に採用されたスパイダーサイプがいち早く採用されており、優れた横方向のグリップ力を持っています」
「ただし、ミニバンはタイヤの外側に大きな荷重が掛かるため、MK3では外側のブロックにスパイダーサイプは採用していません。そういった特性の違いもありますので、乗用車はガリットG4、ミニバンはウインタートランパスMK3というように使い分けていただきたいと思います。乗用車に関しては、全64サイズありますので、タイプを問わず、ほとんどの車種で使っていただけると思います」という。
実際にウインタートランパスMK3の中央部分のブロックはガリットG4と同じようにスパイダーサイプを取り入れているが、外側は剛性の高そうなブロックパターンを採用している。このあたりはトランパスで、ミニバン専用タイヤをいち早く世に送り出したトーヨータイヤらしい、こだわりといえるだろう。