BMW 本社ビルがリニューアル、エネルギーと資源の節約

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BMW 本社ビルがリニューアル、エネルギーと資源の節約
BMW 本社ビルがリニューアル、エネルギーと資源の節約 全 3 枚 拡大写真

BMWは、「フォーシリンダービル」と呼ばれる本社ビルをリニューアルした。改装工事は2004年4月から行われ、22階建てのビルと低層ビルの内部が全て新しくした。改装期間中、1500人の従業員は周辺のビルに一時的に移っていた。

お椀の形をしたBMWミュージアムはコンセプトを一新し、さらにスペースを広げて2007年夏にリニューアルオープンする。

本社ビルはオーストリアの建築学教授、カール・シュヴァンツァー氏が1973年に設計した。今回の改装計画は、ドイツの参議院があるベルリンのプルシアン・マンションの改装や、フランクフルトのメインタワーといった高層建築を手掛けたことで有名なASP Schweger Assoziierte Gesamtplanung社のハンブルグ建築事務所が担当した。

BMWのプロジェクトの基本方針は「エネルギー及び資源の節約」。銀色に輝くアルミニウム素材はクリーニングのみでそのまま残された。建物内側は、空調及び冷暖房システム、エレベーター、備品、電力供給を全て取り外し、床も天井もコンクリート剥き出しの状態にした。33万平方メートルにも及ぶ密閉空間、計5万3000平方メートルの有効面積も一新した。環境保護のために処分された機材は1万4000トンで、環境に配慮したオフィスを採用した。

また、本社の窓2302枚は全て交換された。1970年代当時の最高の設備であった大規模な空調システムを採用したため、窓の開閉は考慮されてなかったが、現在では各フロアの窓が3枚ごとに自動で開閉し、ブラインドも日光や天気に合わせて開閉する。これは「年次プログラム」で電子的に制御されている。今回の改装の随所に、こうしたBMWグループのために特別に開発された新技術が採用されている。

個人のブースが近距離にある円形状のフロアは、オープンなオフィスの原則に則ってそのまま残された。ただ、実用的な機能は最適化され、業務の流れもより効率的になるように改めた。最新デザインのオフィス家具は、白と上品なグレーに統一されている。

BMWグループは、28カ月に及ぶ今回の改装プロジェクトで合計130社の協力を得た。本社への引越しが完了するのは8月中旬の予定。

《レスポンス編集部》

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