「既存の電動カートは、コストや技術的な制約もあり、デザイン最優先というわけにはいきませんでした。しかし今回の『モンパルML200』では、とにかくかっこいいものを目指しました」と語るのは、本田技術研究所、汎用開発センターの山岸政彦デザイナー。
ホンダは今年3月に発売を開始した、電動カート、モンパルML200の説明会と試乗会を、東京は青山のHondaホールで8月7日開催した。
「年配のユーザーの方も、ファッショナブルになっています。リアルユーザーのお話を聞いても『できれば乗りたくない』『存在自体が好きではない』という声を聞きました。だから見た目がネガティブでは、乗ってもらえない。デザインを良くして関心を持ってもらいたい、と考えました」
実際に、撮影中たまたま通りかかった通行人も、思わず立ち止まり山岸デザイナーに話しかけ、いろいろ質問をしている。フィットのデザイナーでもある、「モンパル ML200」をデザインした山岸デザイナーの意図は、どうやら成功したようだ。