ホンダエアクラフトの藤野社長「偶然の巡り合わせ」

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ホンダエアクラフトの藤野社長「偶然の巡り合わせ」
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8日付で設立されたホンダエアクラフトカンパニーの社長に就任した藤野道格氏は、これまでの航空機開発20年を振り返り、「これ以上できないというぐらい努力してきたが、それでもいろいろな偶然の巡り合わせがないとできなかった」としみじみと語った。

ホンダの航空機の開発は、文字通り試行錯誤や失敗の連続だった。開発当初は空洞試験設備など航空機開発に必要な設備は全くなく、「飛行機の模型をつくって、それをクルマの屋根につけて走り、それで空力特性を測った」と藤野氏。

しかし、10年経っても画期的な航空機を生み出すという目標まではほど遠く、社内の風当たりも日増しに強くなり、「あきらめざるを得ないかな」(藤野氏)というところまで追い込まれたそうだ。

それでも藤野氏は航空機開発への情熱を失わず、ホンダらしい画期的な航空機をと研究開発に打ち込んだ。その後、数々の新テクノロジーを開発し、これらを組み合わせることで同級他機に比べて性能的に優れた航空機を開発できたのである。

航空機開発は創業者本田宗一郎氏の悲願であり、今年は91年8月5日に逝去して15年という節目にあたる。藤野氏は宗一郎氏から直に薫陶を受けていないが、「これからもホンダのDNAを強く受け継いでいきたい」と語った。

《山田清志》

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