金沢でITを活用した交通システム導入…省エネルギー対策モデル事業

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国土交通省北陸信越運輸局と金沢市は11日、同局と同市が推進するIT機能を活用した総合的な交通システムモデル事業が、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の地球温暖化対策実証モデル評価事業に採択されたと発表した。

交通系ICカード『ICa』を利用し、(1)金沢都市圏においてバスに乗車する、(2)商店街で買い物する、(3)カーシェアリングを利用すると、「金沢エコポイント」(仮称)がたまる。たまったポイントはバス運賃として利用可能。バスと商店街のポイントシステムは2007年2月から、カーシェアリングは06年11月から運用開始予定だ。

これらの取組みを総合的に組み合わせることで、公共交通機関の利用促進を図り、自家用車に過度に依存しない交通体系の構築を目指す。

本事業は、(1)バスのポイントシステム導入に中心市街地の多くの商業施設、商店街が参加する、(2)カーシェアリングを組み合わせる、という点に関して全国初の取組み。また、中心市街地の活性化や地域住民の環境配慮意識の醸成など、多面的な効果も期待される。

事業主体は北陸鉄道、CEVシェアリング、辻商事、北星産業。総事業費は8284万円で、NEDOからの補助金総額は3977万円。

NEDOは、金沢市の事業のような、先進的な省エネルギー対策事業に対して支援を行っている。運輸分野における地球温暖化対策については、自家用車から、CO2排出量の少ない交通モードへの転換が求められる。国土交通省と経済産業省は連携し、石油特別会計によるNEDOの補助事業を活用、マイカー使用の抑制・公共交通機関などへの転換を促す、省エネルギー対策事業を支援する。モデル事業には事業費の2分の1(1件あたりの上限:1億円)を補助する。

《高木啓》

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