【D視点】フォード マスタング…ハッピーな青春の車

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【D視点】フォード マスタング…ハッピーな青春の車
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 好景気が似合う車

時代を通してフォードの代表車種としては『T型フォード』が大量生産の草分けとして知られるが、クルマファンにとってはマスタングを「一押し」ということになる。戦中派だけではなく今どきの若者にも特別な存在になりつつある。しかし、そのイメージは初代に集中している。

マスタングは1964年4月にクーペとコンバーチブルの2車型で初代が誕生する。翌年からファストバック、1969年には「マッハ1」が加わる。途中、カーレーサーのシェルビーと組んだハイパワーモデル「GT350」や「GT500」での話題作りと数度のデザイン変更で人気を持続させ、1970年までの生産数は実に250万台強にも達するビッグヒットとなる。アメリカ経済が活性化していた「黄金の60年代」のエピソードの一つでもある。

1971年に3代目が誕生する。先代の継承デザインだが、サイズは拡大され、初代のスポーツカー的なイメージからグランドツーリストに変身してしまう。1974年に誕生した4代目は、スタグフレーションと2度のオイルショックの影響で、全長は一気に33cm短縮されネーミングも『マスタングII』となる。初代のデザインイメージを残す努力はうかがわれるが、並のスポーティーカーとなってしまう。以降、5代目、6代目と続くが、暗中模索の状態でマスタングの魅力を再現することは出来なかった。

今回、2代目以降で初代を最も意識した7代目が誕生する。両モデルとも、アメリカの好景気の時期に生まれたのは偶然ではなかろう。マスタングは好景気が似合うクルマなのだから。

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《松井孝晏》

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