ブラインドゾーンが最も大きいSUV

エコカー 燃費
ブラインドゾーンが最も大きいSUV
ブラインドゾーンが最も大きいSUV 全 1 枚 拡大写真

米『コンシューマーレポート』誌の調査によると、SUV、ミニバンなどで後方視界のブラインドゾーン、つまりドライバーが振り返っても目で確認できない場所が最も大きいのは、ジープ『コマンダー』だという。これは同誌が200車種以上のSUV、ミニバンなどを調査した結果。

このテストは、高さ約70cmのコーンを車両の後ろに置き、運転席からリアウィンドーを通して、どれくらいの距離でコーンが目視できるかを計測したもの。

もちろんブラインドゾーンはドライバーの身長によっても大きく左右される。例えばスバル『フォレスター』の場合、ドライバーが175cmならブラインドゾーンは3m弱だが、155cmだと3.6mとなる。しかしジープ・コマンダーの場合、175cmのドライバーで13m、155cmだと20mにも及ぶという。

『コンシューマーレポート』誌では、「ジープ・コマンダーのブラインドゾーンは他の車種に比べて非常に大きいことが懸念される」と語っている。

これに対しダイムラークライスラー側では、「コマンダーは数々の安全性テストで好成績を納めており、問題はないと認識している。しかし今回のテスト結果は、次の製品開発の際に考慮に入れる」とコメントした。

もちろんアメリカでも後方確認のためのリアビュービデオカメラは普及が進んでおり、コマンダーはナビゲーション、ビデオ込みのパッケージを1350ドルのオプションで販売している。

アメリカではSUVなどのブラインドゾーンに入り込み、命を落とす子供が年間100人以上、負傷者は7500人以上に上っている。そのため、『コンシューマーレポート』誌では03年以来こうしたブラインドゾーンの計測テストを継続しており、今後も消費者に警告を発していきたいという。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオバンディット 新型試乗】ソリオの魅力は“実用前提のちょうどよさ”にある…島崎七生人
  2. マルチスズキ、ジムニー5ドアの輸出が10万台突破…最多出荷先は日本
  3. アウディ『A2』が21年ぶりBEVで復活へ! 現ラインナップ2車種の後継に
  4. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  5. ミズノ、カーボン技術活用の新フットギア「MOBILARIA β」発表…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る