トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は25日、静岡県小山町の「モビリタ」で、最先端の安全技術を組み合わせた「統合安全コンセプト」を発表、9月に発売するレクサスの旗艦モデル『LS460』に搭載する計画を明らかにした。
統合安全コンセプトは、駐車のアシスト機能から予防安全技術、プリクラッシュセーフティ技術など、全ての運転ステージでの安全システムを連携させる技術群。渡辺社長は、究極的には「事故を起こさない夢の車」への挑戦を掲げているが、この統合コンセプトにより、実現へ「一歩踏み出した」と述べた。
安全技術の今後の車種展開については、「車の特性に応じて順次搭載していきたい」と語った。コスト見合いとなるため、車の使われ方や車格などに応じて展開していくというもの。
開発担当の岡本一雄副社長は、統合コンセプトは「重要な概念。現実的には価格の高い車からとなろうが、究極的には全ての車に搭載できるようコスト低減などにも努めていきたい」と述べた。