25日未明、長野県千曲市内の上信越自動車道の下り線・更埴ジャンクション(JCT)ランプウェイを走行していた大型ダンプトラックが側壁を突き破り、約7.5m下にある会社の事務所に転落した。同じ現場では今月9日、鉄骨の落下事故が起きたばかりだった。
長野県警・高速隊によると、事故が起きたのは25日の午前4時50分ごろ。千曲市雨宮付近にある上信越自動車道の下り線・更埴JCTで、ランプウェイを走行していた大型ダンプトラックがカーブを曲がりきれずに側壁へ衝突。そのままこれを突き破り、約7.5m下にある会社の事務所を直撃するように転落した。ダンプトラックを運転していた32歳の男性が骨折などの重傷を負ったが、当時この事務所には無人であり、巻き込まれた人はいなかった。
この現場では今月9日にもカーブを曲がりきれなかった大型トレーラーが横転。積載していた鋼材29本が同じ会社の敷地内や市道に落下。敷地内駐車場に止めていたクルマなどが損傷する被害が出ている。
このカーブでは2005年中に44件、今年に入ってからも26件の事故が発生。「魔のカーブ」と言われていた。ランプウェイは2車線構造となっているが、このために見た目よりも幅員が広く見えるために減速が遅れるとも考えられている。東日本高速道路長野管理事務所や警察では9日の事故を受け、現場を1車線構造に変更する検討を始めていたが、今回の事故はその矢先に発生してしまった。