2006年ヨーロッパラウンドの最後を飾るモンツァでのイタリアGP決勝はフェラーリのミハエル・シューマッハが優勝を飾った。
シューマッハはポールポジションのキミ・ライコネン(マクラーレン)を最初のピットストップで逆転。その後はミスもなく最後までトップを守りつづけ、トップでチェッカー。自身90勝目をマークした。
2位にはそのままライコネン。6番グリッドのBMWロバート・クビサがデビューから3戦目と思えない落ち着いた走りで3位に入り、初表彰台を経験した。
チャンピオン争いが注目されるフェルナンド・アロンソ(ルノー)は前日の予選でフェリペ・マッサ(フェラーリ)のアタックを妨害したとのことで、ベスト3タイムを剥奪され、5番グリッドから10番グリッドへ降格処分。スタートで順位を大きく挽回し、終盤3位まで順位を上げたが残り10周でまさかのエンジンブロー。痛恨のノーポイントに終わった。
この結果によりシューマッハとアロンソの差は2ポイント差にまで縮まり、コンストラクターズ・チャンピオンシップではついにフェラーリが逆転首位に立っている。
ホンダ勢はジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロが5、6位とダブル入賞。トヨタ勢ではヤルノ・トゥルーリが7位入賞、ラルフ・シューマッハ15位。スーパーアグリの佐藤琢磨は16位で見事に完走、山本左近はリタイアに終わった。
なおレース後の記者会見でミハエル・シューマッハは今シーズン限りの引退を明言した。