インディカー・シリーズ(IRL)最終戦の勝者はダン・ウェルドン。最後までもつれこんだシリーズチャンピオンの栄冠は同一ポイント勝差でサム・ホーニッシュJr.に!
10日、シカゴランド・スピードウェイでインディカー・シリーズの今季最終戦が行われた。前戦が終了した時点でのポイントランキング首位は441ポイントでチーム・ペンスキーのエリオ・カストロネベス。2位にはわずか1ポイント差でチームメイトのサム・ホーニッシュJr. がつけ、さらに昨年のチャンピオン、ダン・ウェルドン、2003年のチャンピオンであるスコット・ディクソンのチップ・ガナッシ勢2台も僅差で追う展開になっていた。
タイトル争いに加わる4台は予選も1-4番手で通過。チャンピオンシップの行方をかけた最終戦は、さながら4つ巴の様相でスタートした。200周のレースは、4台がそれぞれ1歩も譲らず終始トップグループを形成。終盤にはウェルドン、ディクソンが軽い接触をするほどの大接戦が繰り広げられた。白熱のバトルを競り勝ったのはウェルドン。2位はディクソンで、ホーニッシュJr.、カストロネベスはそれぞれ3位、4位となった。
結果、ポイントはウェルドンとホーニッシュJr.が475ポイントで並び、今季の優勝回数で勝る(ウェルドン2回、ホーニッシュJr. 4回)ホーニッシュJr.が、自身にとって3度目、チームにとってはIRL初となるシリーズチャンピオンを獲得した。
ルーキー・オブ・ザ・イヤーは、前戦で初勝利をあげたマルコ・アンドレッティ。最終戦を11位で終えた松浦孝亮は今季13位。ダニカ・パトリックは12位で今季9位の成績でシリーズを終えた。
現時点でインディカー・シリーズの来季の詳細スケジュールは発表されていないが、今季同様エンジン供給ホンダのワンメイク体制が続く模様で、来季からは100%エタノール燃料を使用することが決定している。