トヨタ自動車は、『ポルテ』のウェルキャブ(メーカー完成特装車)に、運転席が脱着可能で電動車いすとして使用できる、ウェルドライブシートを搭載したフレンドマチック車「ウェルドライブ」を新設定し、25日から販売開始した。
今回設定したウェルドライブは、手軽なリモコン操作により、運転席(ウェルドライブシート)が助手席位置までスライドし、左へ回転、その後、車外へスライドダウンする機構を採用した。接地後、ウェルドライブシートは、ジョイスティックによる自操式電動車いすとなり、車外での移動をサポートする。
さらに、ウェルドライブシートは、運転席としての機能性に加えて、車いすとしての快適さを向上するため、リクライニング機能や、電動のフットレスト高さ調節機能を備えた。
また、新型の手動運転補助装置も採用した。装置を押すとブレーキ、引くとアクセルといった、手全体の動きによる運転操作を可能にするとともに、操作性を向上させるため、装置内に、方向指示レバーやライトなど、使用頻度の高いスイッチ類を操作しやすくレイアウトした。
これらの機能により、足の不自由な人だけでなく、指の不自由な人、握力の弱い人など、これまでは運転することが難しかった人でも、自ら乗り降りでき、簡単に操作することができる仕様に仕上げた。
価格は279万円。